1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2026年7月26日 yamaguchi 遺族会文集(三) Ⅴ:一方的な話し合い、思い出:飯野けさみ(田中ケイ子母) 毎日、毎日、雨ばかり。お彼岸が近いからでしょうか。それにしても、今年の天候は、冬はあの何年ぶりかの大雪、又夏はあの長い間のあの暑さ、どうして・・・・・・これは北の暗い寒い海底で眠っているあなた達の、悔しい、悔しい、もう […]
1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2026年7月26日 yamaguchi 遺族会文集(三) Ⅴ:洙明君からの伝言:佐川昇(守山小三・四年の担任) この間、また洙明君の夢をみました。ひとりの少年が流氷に腰掛けて、沖の方を見ているのです。最初は洙明君だとは気がつきませんでした。だんだん近づいて行くと、見かけたトレーナーを着ているではありませんか。おもわず、「洙明君じ […]
1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2026年7月26日 yamaguchi 遺族会文集(三) Ⅴ:洙明君の十四才の誕生日を迎えて:柳沢和(みどり幼稚園三年間の担任先生) 卒業まじかの日に、先生この子字に興味を示さないの、小学校にいってから大丈夫かしら? 大丈夫、大丈夫、自分の名前だけは書けるようにしておきましょうね。大きな画用紙にのびのびと描いた先生の顔。その後には、さいしゅめいと、自 […]
1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2026年7月26日 yamaguchi 遺族会文集(三) Ⅴ:「お姉さんへ」:河野日出子(河野富子妹) 富ちゃん、あの日からもう一年以上もたってしまいました。しかし私は日がたつにつれて、 あの忌わしい事件がまるでうそのような気がしてなりません。目を閉じただけですぐに浮かんでくるあの富ちゃんの笑い顔が、本当に私達の前からも […]
1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2026年7月26日 yamaguchi 遺族会文集(三) Ⅴ:月日だけが流れて:常盤木時子(河野富子妹) あの恐ろしい出来事から、ちょうど一年半経ちました。ただ月日だけが流れて、他の事は以前と何も変わらないのに、あの事件だけがまるで悪夢であったような気がします。あの九月一日を境に、心の中にずっしりと暗くて重たい影が住みつき […]
1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2026年7月26日 yamaguchi 遺族会文集(三) Ⅴ:心にしみついた九月一日:河野モミ子(河野富子母) あの日から私達は苦しい人生へのスタートとなりました。事件に巻き込まれた犠牲者は一瞬のうちに地獄に落とされてしまい、残された家族だけが一生懸命に原因を求めています。ソ連をはじめアメリカ、韓国、日本政府も或程度の真相は知っ […]
1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2026年7月26日 yamaguchi 遺族会文集(三) Ⅴ:お父さん:大阪鳴・舞(大阪徳之長女・次女) お父さん元気ですか。私もお姉ちゃんもお母さんも、元気でがんばっています。お母さんは、夜おそまでお店で働いて、その間二人で、るすばんをしています。私はソロバンと習字をがんばって、お姉ちゃんは、プールと習字をがんばっています […]
1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2026年7月26日 yamaguchi 遺族会文集(三) Ⅳ:清き瞳:白石茂 (山口三喜雄義父) 黒を白と言いはる国の人々も 人の子ならんと思い度きしに 妻や子を失ひし人に比ぶれば 孫に生きる我悲しみなかば 判決に間に合うや否や我が命 孫の為にぞ老に鞭打たん テレビには華々しく写れども 裁判所への道足 […]
1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2026年7月26日 yamaguchi 遺族会文集(三) Ⅳ:九月一日大韓航空機撃墜事件を悼んで:福居真理恵 (羽場由美子友人) 夏無残平和の空に子は散華 飛行機の事故を告げしよ防災日・・・・・・余りにも悲しい皮肉でした サハリン沖菊花投げ込む母哀し
1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2026年7月26日 yamaguchi 遺族会文集(三) Ⅳ:八月十五日 初盆を迎えて:高比良綾子(岡井葉子の母) おもかげに似た朝顔の花一輪 何時までも離れず追いくる精霊舟 盆提灯手を振るように波にゆれ 母も又乗って行きたし西方丸 つぎの夏迎い火焼く日想いおり 逝きし子は幼なじみの中に見ゆ 星の夜に小さく消えし盆提灯 手を振ってまた […]