1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2026年7月26日 yamaguchi 遺族会文集(三) Ⅱ:冨高ヤヱ子の一生:青矢 繁(冨高ヤヱ子兄) 私にとって只一人の妹ヤヱ子は、私より二十歳も年下でした。私の父は日露戦役に出征して、帰って間もなく死にました。母は再婚の話には耳を傾けず、私が学校を出て就職したのを見て再婚し、そしてヤヱ子が生れました。私は自分に妹が出 […]
1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2025年1月12日 yamaguchi 遺族会文集 Ⅳー5:姪の死を悼む:宮岡 要 (河野富子伯父) 大韓航空機がソ連軍用機に撃墜さるとのテレビ放送の凶報は、一瞬にして二六九人とその家族の運命を明から暗に変えてしまった。併も邦人二七人の間に、私の姪河野富子が搭乗していようとは想像だにしていなかった。ニューヨークで共に英 […]
1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2025年1月12日 yamaguchi 遺族会文集 Ⅳー4:広明と電話:川名まつ (川名広明祖母) 私には八人の孫がおりました。それぞれ順調に成長して、一番若い内孫の二人も教育の最後の時機まで来て、年老いた私には何より楽しみでした。 昨年六月中旬に、シカゴ大学に留学する外孫と一緒にエール大学へ行く事になった時、私は大 […]
1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2025年1月12日 yamaguchi 遺族会文集 Ⅳー3:未だ帰らぬ娘を偲んて:高比良綾子 (岡井葉子母) 冬の浜 帰らぬ子の名 呼びつづけ 厳寒の 海までとどけ わが涙 五月雨や 母の哀しみ 波に告げ 雲白く 涙で光る 夏の海 待つ庭に 哀しみの夏 近ずきぬ 五月雨や 面影哀し 花散りぬ 子の無念 憤りを胸に […]
1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2025年1月12日 yamaguchi 遺族会文集 Ⅳー2:題なし:美濃部圭介 (大背戸みどり初孫) ゴォー あっ飛行機だ! どこのだろう? どこへ行くんだろう。 音が聞こえると、つい空を見上げてしまう。それが夜だったりすると、あれがHL7442ならばなぁーと思う。SFでよくあるように、ある日急に日本の上空にでも出現し […]
1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2025年1月12日 yamaguchi 遺族会文集 Ⅳー1:いつの日にか帰ってくる:美濃部美緒子 (大背戸みどり長女) 「大韓航空機の事件は、アメリカのスパイ活動の犠牲になったんじゃない?」御近所の方に突然そう言われました。「そうなのよ。イケニエね。」私の答はまるでヒトゴトです。五年前のムルマンスクのこともあるし、みつかっても不時着ぐら […]
1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2026年7月26日 yamaguchi 遺族会文集(三) Ⅱ:蔡洙明君の思い出:竹田佳地子(小学校の友達のお母さん) 蔡君が、大韓航空機事故に遭遇してから、一年数ヶ月が過ぎてしまった。 みなが心から願っていた「もしかして、どこかに生きているのではないだろうか。」との期待も次第にしぼんでしまいそうになる。 最初の報道がサハリンへの不時着 […]
1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2025年1月12日 yamaguchi 遺族会文集 Ⅲー4:山口正一君を思う:※※悦夫 (山口正一小学校担任先生) 七月に入り、そろそろお盆を迎えようとしている。有為の若い人が不慮の出来事で逝去され、新盆を迎えるお宅へおくやみにあがるのは、なんとも心痛むことである。 「栴檀は双葉より芳し」で山口正一君は小学校より優秀であった。ときに […]
1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2025年1月12日 yamaguchi 遺族会文集 Ⅲー3:中沢建志君との出合い:※※洋一 (逍遙美術会長) 私が中沢君と初めて出合ったのは、彼が高三の時で、私が二十歳の秋だった。その頃、私は会社勤めにみきりをつけ、大学に進もうと独学で勉強をしていた。確か大学へ提出する書類の依頼に母校、港北高校に来て久し振りに美術部をのぞいた […]
1985年9月1日 / 最終更新日時 : 2026年7月26日 yamaguchi 遺族会文集(三) Ⅱ:洙明君のことを考えながら:渡辺真紀子(守山小一・二年の担任) なぜ? どうして? 時間がたてばたつ程、その想いが強くなるのです。 なぜ、強制着陸ではいけなかったのか! どうして、民間機が撃墜されたのか!! なぜ、あんなにも領空を侵犯していったのか! 何一つ真実が明らかにされないま […]