Ⅳ:八月十五日 初盆を迎えて:高比良綾子(岡井葉子の母)

おもかげに似た朝顔の花一輪

何時までも離れず追いくる精霊舟

盆提灯手を振るように波にゆれ

母も又乗って行きたし西方丸

つぎの夏迎い火焼く日想いおり

逝きし子は幼なじみの中に見ゆ

星の夜に小さく消えし盆提灯

手を振ってまたくる夏を母は待ち

暗き海すきとおって見ゆ精霊流し

舟流し帰りの我が家淋しけり

鬼灯ろう来の盆までたたみおり

矢火矢たき船出の合い図哀しけれ

ふるさとの海は逝き子の帰り待つ

盆すぎて虫の音哀し闇の中

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